のんきに漫画のことですが、実は思いで漫画スレを立てる前に、
ホントは浦沢直樹の「20世紀少年」のこと書きたかったの。
でも、皆さんには、思い出に残る漫画を先に書いてほしかった。
浦沢直樹を先に書くと、俗物的ゆえ皆さんひくだろうと思って。
これ好っきやなあ。まさに正統本格科学冒険漫画。
今14巻まで出てます。主人公の遠藤ケンヂ(ナンテ名ダ!)は、
8巻で死んでます。悪の権化のトモダチも12巻で死んでます。
舞台は廃虚後の近未来ネオ東京。どの演劇でも舞台にする、
こんなチンケな話しですが、これぞプロの仕事。面白い!
「MONSTER」も「YAWARA」も「HAPPY!」もプロの仕事だったけど、
「20世紀少年」は彼のライフワークなんじゃなかろうか。
人類への警鐘?なんて考える必要はないけど、オウム真理教と北朝鮮と、
あとテロ、細菌兵器、などかなりヤヴァイテーマです。
この人、世代的に同じ(私の方が5歳ほど上?)なんですよ。
「20世紀少年」とは言うまでもなく、T.REXのヒット曲のタイトルですし。
7巻では「ジミヘンが死に…ジャニスが死に…ビートルズが解散した…
1970年、そんな年に日本では…万博で盛り上がっていた。」
なんて書いてあるし。ロック好きなのね。
そもそも、トモダチってのは、
プリンスが自分の名前をケッタイなシンボルにしていた時、
誰かが「なんとお呼びしたらよいのですか」との問いに、
「トモダチと呼んでくれ。」と言った。有名な話。
10巻で「ロバート・ジョンソンという男が、十字路で悪魔と出くわした…」
と書かれた日にゃノケゾリましたよ。ワタシに近すぎる!!
幸せさがし、自分探しが主流の世の中に、
なんて壮大な、そしてリアルに怖い話なんでしょ。
でもシリアス物じゃないんですよ。全体のトーンはコミカルです。
そこがスゴイ!これぞプロの仕事だよなあ。
はあ…女性にも読んで欲しいけど、無理かなあ。
手塚に、大友に、浦沢って、男の子の王道だよね。
私って普通の男なんだなあ、と納得する今日この頃。
03.10.12
<戻る |