なんだかな〜。このパソコン嫌いの私がホームページ開設だとよ。世の中変わったねえ。昔は良かったねぇ。と言ってるオッサンがWeb-siteだってさ。笑わせるねえ。
 考えてみりゃ、私はロックをやってる訳だけど、ロックにはもうウンザリしているのだし、今のロックバンドというものを、常に冷やかな視線で見ている訳だしね。
 だけど、小説家が小説好きだとは限らないし、映画監督なら「タイタニック」「千と千尋」「マトリックス」ぐらいは見ている筈だとは限らないしね。恋愛に命を賭けている人が、恋愛のプロって訳じゃないし。むしろその逆だしね。いろいろあるよね。
 「何故そのような、ひねくれた態度なの」とんでもない!むしろ素直すぎるのよ。私は本当に青少年の頃からブルースが好きだったから、そしてブルースは過去のものになる運命だから、私なりのアリガトウ、タノシカッタの気持ちを込めて、リスペクトの気持ちで作ったのよ。ロックに対しても。然り。
 本を作ったのも、本というメディアが無くなりつつある訳でしょ。私の本も1枚のフロッピーに入っちゃう訳だしね。みなさん本とか、もう買わないでしょ。
  「LION MERRYの思い出」も実は、滅びゆくVHSというメディアで、最後に私も何か作りたかったんだよね。タッチの差で時代はもうDVDになっちゃったので、高価福岡、VHSとDVDと両方作りましたけど。
 あ!これって石川くんの空缶しゅーしゅーなどの態度に通じるものがあるかもしれない。そんで、私の座右の銘、「過去はいつでも新しく、未来は不思議に懐かしい」by生田萬。
 That,you know may.てゆーか、今たまたま思い出したんすけどね。

 私はなぜパソコンが嫌いなのか。パソコンが何故私に必要なのか分らないから。ジャー使わなけりゃEジャン。だって時代の流れには流されるのよ。例えば、今、私は日本語だけで充分満足しているし、もっと日本語を知りたい。今の時代の人間でよかったなあ。でも20年後、職場で日本語を禁止する企業が増えていると思う。そうなると、親は子供に日常的に英語を使わせようとするだろうね。英語が世界共通語になった人類なんて、最悪だぜっ。私は日本語好きな日本人として生きられて、本当に良かったよ。
 パソコンも英語も、使えりゃ便利なものだとは思う。江戸時代は不便だ。「でも便利より不便の方がだいぶいい」(By-石川浩司まちあわせ)
 江戸時代には、可愛い子には旅をさせよ(万事思ひしるものは旅にまさることなし)ちゅーて、旅てのは困難なことをすることだったけど、江戸時代の人が現代の旅を見たら何と言うだろうね。キミタチ、それは旅になってないよ。でもね、鉄道も自動車も便利だから、利用するっきゃないですよ。
 ぼくってガンコ?いんや〜、超中途半端です。原発反対だけど、エアコンも電気釜も使うし、シンセも打込みも使うし。ケータイもインスタントコーヒーも使牛。だって時代には逆行できないも〜ん。旅行だって、リゾート地に飛行機でピュ〜だもんね。ザッツコンビニエンス。
 だけど、ムードには流されませんよ。
 パソコンてのは多分にムードでしょ。パソコン関係のCMって全部ムードでしょ。腹立つんだよなあ。腹たつのり。子供が出てきて「パソコンを使えない人間は滅びると思います」とか言わせたり。ガッツ石松に「やれば出来る」と言わせたり。何をやるんだよ。目的をはっきり言えよ。年賀状かい。エロサイトかい。
 パソコンのおかげで仕事の量が減って楽になりましたか。本が減って生活空間が拡がりましたか。余計な出費がなくなりましたか。雇用が増えましたか。必要な情報がすぐに取りだせるようになりましたか。幸せになりましたか。
 何が嬉しいんだよ。オメーラ馬っ鹿じゃねえの。

 なんてね。これでいいのだ。オモチャが増えたのだ。ホントホント。まじで。皮肉じゃなくて。旬の味覚の楽しみは無くなったけど、どんな食材も、いつでも手に入る。映画館には行かなくなったけど、いつでも何でも見られる。テレビがラジオに取って変わり、パソコンがテレビに取って変わる。自動車からはクラッチペダルとシフトレバーが無くなる。サッカーも麻雀もペットの飼育も、ケンカも恋愛も、みんなゲームで体験できる。便利です。平等です。皮肉じゃなくて世界は便利になってゆく。私も便利になっていく。

 私は作品とかを作ってるんですね。そんで、それを売りたい。作品を受け取ってほしい。これ大前提。で、ホームページという店を持ちました。簡単にゆーとそーゆーこと。ネットビジネス。何故今まで消極的だったかとゆーと、パソコンの操作が苦手で、用語も何もかも、すべてムカツク。もひとつは、すべて金のかからない、小規模、小ロット、少ないマニア向けの商売は、攻める姿勢になってないから。私はファンの人だけに面白がってもらえばよいという姿勢ではないから。コミケに出品するだけの人とは態度が違うんですよ。本当は流通にのせたいのですよ。
 でも諦めちゃった。ちょっとはモーションかけてみたんすけど、業者も業界も、売れない物は扱わないし、レコード小売店に直に営業に行っても、ライオンメリーを知ってる人もいなくなったしね。
 今までは、metrofarce.com のひさしを借りて、ちょっと宣伝させてもらうぐらいが、私らしいと思っていた。で、ちょくちょく人から、ホームページ見ましたよと言われて、それは違うんですと言い訳したかったけど、もう言い訳はしません。やるからには見に来た人に面白がってもらいたい。
 販売促進がひとつの目的だけど、それだけじゃ誰も2度と来てくれないと思うので、何か楽しいものにしたい。と思う。でも私自身これを負担に思いたくないんですけど。
 初心者なのでなかなか大変だけど、1ヵ月に1回ぐらいは見に来てね。
(長い文章でゴメンなさい、お疲れさま。書きながら、最後に力尽きて、イキオイが無くなってしまった。しゃばらばになってしまった。)
2003.7.18

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