ちょい古のことですが、5/28から3夜連続、NHKスペシャル。「W杯スーパースター群像」として、第一回はロナウジーニョ。怪物つーよりホント魔術師ですな。
 番組中、彼がパンデイロ叩きながらサンバを歌う。そのパンデイロが私のと同じメーカー「GOPE」でした。ちょい嬉しい。
 パンデイロ。知ってるよね。今はもう、ドラムを扱う楽器屋なら何処でも、1万円ぐらいから売ってます。けど、私が買ったときはどの楽器屋にも無くて、ネットで探して専門店で、通販。つい4年前のことです。
 山崎くんがライブで使い始めて爆発的に流行ったのだと思います。斯く言う私も、山崎くん見てから欲しくてたまらなくなったのですが。

 1990年。何か打楽器やりたくて、タブラかパンデイロか、迷いました。たまたま吉祥寺、羅宇屋でタブラ教室が有るのを知って、ちょと背伸びをしてタブラを習ったのですが。
 実際にはインド音楽よりブラジルの方が好きでした。…って、当然ですよね。
 そもそも、GUN、BOSSIとバンド初めた頃、フュージョンブームで、サンバ的なのもやったし。あ、そうだ信介さんでもやったし。でも、ホントは、サンバにドラムとベースは無い方が良いんだよね。
 私が初めて買ったブラジルの歌手は、エリゼッチ・カルドーゾだったかな。とはいえ熱心なブラジル音楽ファンだった訳でもなくて、今現在も30枚も持ってないと思う。好きなのですが…。ブラジル音楽を見る機会も無かったんだよな。
 ブラジル音楽について語れる知識も無いのですが、半可通がひとつ言わせてもらえるならば、パンデイロとカヴァキーニョが有れば、もう完璧なアンサンブル。次に欲しい順番で言えば、ギター、クィカ、スルド、かなぁ。それ以外の物は必要ないんだよね。有っても良いけど…無くても良い、ぐらいなカンジ。

 で、そのパンデイロですけど、一応写真載せておくね。バンド仲間にも「高そうなタンバリンだね」と言われちゃうこともあるし。でもホントに違うんです。結構ムズカシイ。これ買ったときは1週間ぐらい毎日練習した。シンセとか、電気モノは、買って1ヶ月ぐらい触りもしない時もありましたけど。  さて、パンデイロもタブラも、ライブで使う事、殆ど無いですけど、理由は二つあります。ひとつは編成上の問題。ドラムが居れば、音量的にも手数的にも、出る幕は無いです。ギター&歌、に私がサポートする場合は「折角メリィさんが居るんだから、それじゃなくて鍵盤やってよ」と言われます。ヒドい時は「フザケてないで」とか言われちゃったりして。

 もうひとつは楽曲上の問題。例えばサンバをやる時、オーケストラのティンパニ奏者が来ても何も出る幕が無いし、逆にドラムセットが有ってもクラシックでは使い道が無い。
  ウクレレとか、楽器が音楽を選ぶ場合もたくさん有る。しょう油もケチャップも、何にでも合うというものでは無いよね。
 具体的に、パンデイロは、ロックやフォークなどの8ビートには合わない。4ビートにも、はねる系の曲にも無理。やっぱ16ビートに合わせたいよなあ。例えば山崎くんの「セロリ」のような。私のまわりを見渡すと、16的な曲を書く人、居ないんだよね。3・3・2(スリーツー)的な曲でいいんだけど。…。
2006.6.1

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