人を人たらしめているのは、言葉だと思う。
言葉以外の表現って無いのか、と見回した時に、
音楽って不思議だ、面白い、と思うのでした。
だから「歌=言葉」という構図にイライラする。
別に、ロックにこだわっている訳でもないです。
ましてや、バンドとして成功したい訳では無い。
一つには仕事だからやってる訳で、
「それじゃ寂しいじゃないか、演奏も自己表現じゃないか」
と言われるとイライラする。仕事だ。割り切れよ。
ここ最近「間違えないこと」と何度か書いてます。
昔々は左程気にしなかった。間違えるのも俺のうち。
人間だもの。

とある女性シンガーの一員としてキーボードやった時、
開口一番 「間違えたよね」と言われた。ムカついた。
二度とやりません。大したギャラでもネェのによ!
歌えなくなるようなミスについては、本当に謝る。
でも10曲に一カ所ぐらいは、ぽろっとミスが出るよ。
私の目的は「間違えない事」では無いのです。
でも、御客さんや歌手が、ミュージシャンに望む事は、
間違えない事、なのかもしれない。
カラオケでやれよ。ってことなんすけど、ネ。
すると仕事がなくなるけど。もうイイです。はは。

仕事の定義は「責任対価」なので、最大限努力する。
譜面書く。効率化のために他のメンバーに譜面配る。
無茶なフレーズは簡略化して書き直し、練習する。
保険としての譜面灯も忘れない。
接触不良は捨てる。音色チェンジも1秒で出来るように。
主人公は間違えてもいいの。間違えても拍手喝采。
ただ「すいません」とか言っては駄目。反省は駄目。
あと、物語でいうカタキ役?主人公を苦しめる役の人。
破壊?ま、物語上では異性。性的魅力の有る人、は、
「トンでもない」ことが役割なので、失敗も仕事。

話が逸れました。
私が書きたかったのは、ロックバンドって物語?
違うでしょってこと。仲間なんて言わないでよ。
と、やや好戦的に書いてみましたけど、
たまたま20世紀少年のラストシーン、大コンサートと、
ヴァージンVSで考えさせられた上に、
昨日の「輝け!主婦バンド」の芝居を見て確信した。
バンド好きって!音楽が好きとは違うんねん!
青春とか、仲間が好きなんでしょ!物語に対する憧れ。
いみじくも、エドはるみのセリフに有ったけど、
「間違えるってそんなに可笑しいですか、駄目な事ですか」
私的には、人生は間違えるから面白いのだ、と思うよ〜。
が、仕事は「生き甲斐」では無い、責任対価なので、
間違えないようにしたい。場数を踏むのも人生ですけど。

20世紀少年バンド、ヴイズ、主婦バンド、で考えた。
共感、一体感、盛り上がって大団円。私に向いてない。
つーか、ロックだぜ!と言われる度に赤面してうつむく。
ロックバンドに憧れていません。ロック好きなのではなく、
Beatles、R.stones、Zepが好きなだけ、だったんだよ。
1969年が好きなだけ、だったんだよ。
他にも凄いグループが有るかしら…と探してたけど、
ザバンドぐらいしかいなかった。(ザバンドはカナダ)
アメリカには、凄いロックバンドは無かった。
メンバー全員の名前を言えるバンドは、アメリカには無い。

また、話が逸れました。(ウソ。ソレテナイ)
先程、好戦的になってみましたけど、
全ては仕事だという訳ではない。
自分も歌いたいとか、作曲したいとか、なら仕事ではない。
それが出来るなら、逆に報酬は貰いづらい。
伴奏するのは仕事だから、報酬は貰います。
盛り上がって大団円は嫌だ、と書きましたが、
予定調和も、実は嫌いでないです。当然です。
カラオケ好きだし。その延長でコピーバンドも有り。
青春もケースバイケースで、好きです。
ただ、文化祭で巨大な壁画を作ろうぜ!は嫌だ。
一人の御調子者の為に、大勢が犠牲に成る。
バンドマンや劇団員を見ると、お人好し加減に、
自分も含めてイライラする。御人好しすぎるぜ。
何でだろう、みなみ、30歳越えたころからイライラする。

とか言っちゃって〜、全てはケースバイケース。
人それぞれ。身の置き所は、程々の中間点にしか無い。
つーか何処にも無い?ミュジシャンなんて馬鹿の代名詞。
子供がミュージシャンに成りたいと言うのなら、
とりあえず1回就職しろ!と言いますわな。
「ロック最高〜」とか言われると苦笑せざるを得ない。
1969年から、40年間、
長髪の私は毛虫のように嫌われながら生きてきました。
今、カッコいいだけのロックバンドを見ても、シラケル。
蝶々になりたいと思ったことはない。
ま、羽化しても蛾なので、気味悪がられるんでやんす。

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