池袋 Polka Dots(ディランBar)で福岡史朗君が、 |
60年代後半だけでも、キッチリ丁寧に把握しておきたい。 彼の事を分かりたい。冷静に向き合ってみます。 私事で恐縮ですが、昔の思い出話から始めます。 1970、高2で、5枚目とハイウェイ61とジョンウェズリ、 まとめて買ったら弟が激怒した。仲良し兄弟では無い。 「お前はロック聴いてりゃいいんだよ」とマジ怒り。 「お前にディランを聴く資格はない」とまで言われた。 そーかもしんない。有名曲以外はピンと来ない。 「 Like a Rolling Stone」は確かにカッコいい。 しかしリズムがヨロヨロ。リハーサルみたいだ。 あの時、ジミヘンを先に聴いていた筈です。 「 転石のように」ジミヘンの方がスゴイ。 「見張塔からずっと」もジミヘンがカッコいい。 見張り塔を収録「ジョンウェズリー」単調だったなぁ。 ジャケットがグレー(ねずみ色)で、覇気がなかった。 眠そうな声でボソボソ歌ってた。 悔しいから何度も聴く。聴くうちに好きになってきた。 |
ブロンド・オン・ブロンドは2枚組なので買わず。 |
簡易年表を書いたけど、 |
1962 アルバム・デビュー(20歳) |
その夏、7.29オートバイ事故。 |
翌1967年。何をやってたか。ホークス(後のThe Band)と、 ビッグピンクで録音ごっこをしていた。遊び? なぜ発表しようと思わなかったのかな。 プレッシャーから逃げたのだろう。 結局1975年2枚組で発売。「地下室」全24曲、だが、 これもロビーロバートソンがダビングしたり、何か不自然。 2014年にブートレッグシリーズ11集として完全版が出る。 これがなんと6枚組138曲2万円。それ聴くのは忍耐だろな。 通常盤2枚組38曲¥3600、てのも出て。これなら買えるか? |
ザ・バンドとの録音は、当時お蔵入り。 |
1969年、ナッシュビルスカイライン。 これはC&W。 ジョニーキャッシュ御大と デュエットもあり。唖然。 C&Wといえば保守層の音楽だよ。 反感買っただろね。 何より声が別人。声帯模写? ふざけてるの? 高2の私も、迷走するオッサン として認識した。 ここまでは、後追い体験。 リアルタイムではない。 |
1969.4 ナッシュビル・スカイライン |
1970年、モロ手抜き「セルフポートレイト」カバー多し。 中村とうようが当時のLPライナーで書いた文を引用する。 |
また私事です。LP買わなかったが、小倉エージとかの記事で、 ディランのシングル盤はLP未収録との情報。しかも! レオンラッセル、ケルトナー、ジェシ・デイビス!!! 聴かずに死ねるかで「川の流れを見つめて」「マスターピース」 これが良くて、ついでに「ジョージジャクソン」「ハリケーン」 この4枚、B面もイイ。LPじゃなくて充分ですわ。 そして遠ざかり。78年の武道館も、86年来日も見てない。 80年代後半、LPからCDへ、時代は変わる。 『グレーテスト・ヒット第二集』これが単なるBestではない。 付加価値付きBest盤の先駆けだ。これがイイのよ。 彼の40枚越える作品の中で、これが1番好きかも。 最近の『モダンタイムス』まで、半分近く聴いたかなぁ。 ディランに限らずだが、1978以降の英語音楽は、もう聴かない。 |
昨晩、Like a Rolling Stoneのライブ録音、3種、聴き比べ。 「セルフポートレート」のワイト島、1969 The Band「ロック・オブ・エイジズ」1972 両方ガッカリ。納得がいかない。 8年振り再開のツアー「偉大なる復活」1974 これが一番良い。これは胸熱いぜ。 映像見たいぜ。 ディランに限らず、70年代初頭、映像ないんだよ。 DVDで「LIVE IN COLORADO」1976を見た。 その頃から、現在まで続くネバーエンディングツアー。 でも、2年前のディランは別人だった。見てーす。 |
さておき、40年振りに「ハイウェイ61」を聴く。 Like a Rolling Stone.これだ。空気が違う。(´- `*)・:*: How does it feel.全く誰からも相手にされず、転がる石の様。 長々と読ませて御免なさい。有り難う御座いました。 |
追記。youtubeでの失笑物ディラン。ういろうざワールド。 https://www.youtube.com/watch?v=1UfVmJBF-OY 御大に、こんなスカシタ曲は無理だっつーの。キノドクス。 本番でも彼だけは、メロディーを全く歌わない。 やっぱ、あがた氏は直系だ。日本のディランだわよ。 彼と私は接点がなくなってしまったが、 僭越ながら、80年代、私がロバートソン役だった。 私はロバートソンが嫌いなので複雑な気持ちです。 あがた氏の新作、1965のディランへのオマージュ? だそうで。嗚呼やはり、帰結する所へ来たんだなぁ…。 聴く機会は無いかもだが、感慨無量でゴンス。 |