昨日、田和レコで『LET IT BE…NAKED』と『リージ&リーフ+2』(紙ジャケ)買。
ゲ、両方共1969ねん。いい時代だったなあ。昔は良かったな〜。
ビートルズは買わない訳にはいかないでしょう。なぜならば、惚れた者の弱味だから。
フェアポートのこれは、今まで何度も買おうと手にとったけど、もとに戻した。
今回、紙ジャケ手に取ると、あぁ〜30年前の自分が目の前を通り過ぎる。
あの時、ずっしり重いLPを手にした自分は、ZEP4枚目でロバートとデュエットしてる英国の人気女性歌手という認識だったと思う。ここから英国田舎の森へ、心細く迷い込んだものよのう。
新刊本屋より古本屋、新譜屋より中古屋の方が好きなんです。しかしレコード屋ってのは何故あんなにバカデカイ音なの?あれが苦痛で苦痛で、苦痛なんですよ。
昨日も「さかなさかなさかなー」と六甲おろしを、ポジパンだか、メロコアだか知んないけど、ブルーハーツスタイルでわめき散らしているんだよね。ホントに気分が悪くなって、店を出ようと思ったけど、手に持っていたCDを先にレジに持って行こうと我慢した。けど我慢できなくて、しゃがみこんだよ。立てなかったよ。私が大統領だったら、あいつら並べて射殺するよ。私が執行するよ。ホントに暴走族と同じだね。
気を取り直して。
久しぶりにアルバムLET IT BE を聴いた。少なくとも20年以上は聴いてなかったけど、全部の音を、全部の演奏を覚えていた。買ったのは写真集付き。15才の私にとって、とても高価な物でした。ジョンとポールの声の違いも分らなかったけど、真剣に聴いた。そして最高傑作とは言い難いと思っていた。映画を見て寂しい気持ちになった。仲が悪かったんだ。
その後いろんな文献を読んで、3人があの録音について思い出したくも無い最悪なことだと言っていることを知り、フィルスペクターのオーバーダブにより勝手に出されて、ポールが激怒していることを知った。
それほど悪くはないけどね。てゆーか批評なんて出来る訳がない。あれも私の甘酸っぱい青春であり、思い出だから。思い出ってのは、甘かろーがすっぱかろーが苦かろーが、全部キレイなんだよね。
今回、NAKEDがどんなに優秀なRe-mix だとしても、青春のLET IT BEに勝る筈がない。
と思っていたが、逆転サヨナラホームラン。信じられないコトだが、昔のLET IT BEがニセ物で、今回のNAKEDが34年の歳月を経て発掘され磨かれた本物でした。
LPの声は精彩が無い。今回の声は生々しく伸びやかで、感情が伝わってくる。LPが擦り切れてしまった訳ではないよ。本当に驚いた。別テイクの歌もあるけど、とにかくこっちが本物だと思わざるを得ない。私は今後LPヴァージョンを聴くことは無いでしょうね。
それにしても、ビートルズって、不思議だ。ジョンとジョージは死んでるのに。未だに僕らを驚かせてくれる。20世紀はビートルズの世紀だったように錯覚するけど、実際はデビューから7年で解散しているんだよね。たったの7年間だよ。
2003.11.20
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