どうしたら客が来てくれるのだろう。と思いあぐね、客になる心理は如何にと思い巡らし、ハテ、そういえば、自分が客になる時の心理はイカなものであったろう。と我が身を振り返る。
 えーと、こないだ見に行ったのは何だっけ、と、辿れども辿れども友人知人関係ばっかり。アリャリャ。そんな筈はと思うのだが、ここ十二年、外国人のライブは、二つ三つしか見てないのかな〜。いやそんな筈は無いんだけど。思い出せないし、メモも無い。ウ〜ム〜。
 これはつまり、オリックスと近鉄の合併反対と言いながら球場へ観戦に行かない身勝手な連中と同じではないか。
 スイマセン。今後は自ら率先してライブに足を運ぶようにします。て、別に無理することは無いですよね。
 キライなんだよ。あの、新興宗教みたいに全員で同じ振りを付けたりする一体感が。ほんと気味が悪いです。って自分も当事者ですが。へへっ悪ふざけでーす。

 うまい歌を聴きたい訳でもないし、ジョーズな演奏を聴きたいとも思わない。ましてや、エレキで大きな音出して、ロックバンドみたいなのって、どー見ても頭悪そうでしょ。さらにフォークとか、Jポップとか、自分探しとか、頑張ろうとか…関わり合いになりたくないですよ。殺虫剤で退治したいですよ。
 てなこと言ってっから仕事無いんだよなー。(私を使ってくださーい。)
 先日、阿波踊りについて「泣けてくる。すべての商業音楽が馬鹿馬鹿しく思えてくる」と書きました。それは本当。言葉で説明しにくい感情です。台風の空に雲が凄いスピードでビュンビュン流れて行くのを見た時のような。あるいは、心の風呂桶に水が溜まってきて、蛇口を閉めようとしても閉まらなくて、水がいっぱいになって溢れ出ている感じ。
 普通に言えば、嬉しい楽しい大好き。な感じ。

 で、考えてみりゃー、タラフドゥ・ハイドゥークスも、ファンファーレチョカリーアも、元々商業音楽では無いんだよね。シロート集団。でも趣味のカルチャーセンターと違って気合い入ってるけどね。で、これって渋さ知らズも同じじゃないか。てなことを阿波踊りを見ながら考えておりました。商業音楽が馬鹿馬鹿しく思えると書いたけど、阿波踊りは全く別のベクトルでバカバカしー。まさに踊る阿呆に見る阿呆。かっちょえーなー。
 これって若者に流行のダンサーなるものとは全く別のもんなんだよね。

 シンクオブワンは、それとは違って、先代から引き継いだ祭り的要素は無いのだけど、それをよく自覚して、だからこそモロッコとか、ブラジルとか、活気有る人々を取り込んで、敬意を表しつつ一緒にやっている。これも正しいね。
 一番大事なのは、リズムに乗って楽しくなること。ブルースも、ビートルズも、阿波踊りも、モーニング娘。も。二番大事なのは、可笑しみ。

04.9.4



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