「空前絶後の明治無血革命」 辣腕の外交官ロッシュは前任地のアルジェリア総領事時代、 アラビア語を駆使して現地人を懐柔し、 結局はフランスの植民地化を成功させている。 同じ手口で徳川幕府にもぐりこみ、フランスによる日本乗っ取り、 あるいは対日利権の独占をもくろんだ。しかし、勝海舟は毅然として 「内乱に外国軍を介入させれば日本全体の破滅のもとになる」 と助力を断った。お見事と言うべきだろう。 (山本茂)「歴史毒本」
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