養老孟司「バカの壁」 戦時中は、陸軍と海軍の両方で張り合って互いに主導権争いをしていて、 その合間にアメリカと戦争をしていた、という笑い話があるほど。 使える飛行機がもはや零戦しか残っていないという事態になっても、 航空予算は陸軍と海軍で半々だった。 その時も、現在、省庁間でやっている予算の取り合いみたいなことばかりやっていた。 省庁有って国家なし、というのは、今に始まった話ではないのです。